レ・ミゼラブル(ジャン・バルジャンの人生)
レ・ミゼラブルは、実家の本棚に並んだ「世界名作全集」の中の1冊として、学生時代に何回か読んでは涙した物語です。
1本のパンを盗んだために19年間もの監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャンの生涯を描く作品である。作品中ではナポレオン1世没落直後の1815年からルイ18世・シャルル10世の復古王政時代、七月革命後のルイ・フィリップ王の七月王政時代の最中の1833年までの18年間を描いており、さらに随所でフランス革命、ナポレオンの第一帝政時代と百日天下、二月革命とその後勃発した六月暴動の回想・記憶が挿入される。当時のフランスを取り巻く社会情勢や民衆の生活も、物語の背景として詳しく記載されている。
(Wikipediaより)
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有名なこの話が、劇場でミュージカルのような形で上演されていることは知っていましたが、実際に観る機会はなく… 2012年に映画として公開されたこの映画も、今頃になって、TUTATYAで借りてきて観た私です(>_<)ゞが
改めて、19世紀のフランスが激動の時代だったこと。貴族階級と平民との間に貧富の差が激しかった時代であり、今ではあたりまえになってしまっている「自由」を勝ち取る為に、どれだけの人々の血と汗と涙が流されたのか。。
…そんな時代背景を考えさせられました。
主人公であるジャン・バルジャンは、妹の子どものためにパンを1個盗んだ…その罪で19年間も獄生活を送りますが、仮釈放になっても「罪人」のレッテルはいつもついて回り、職に就くことも出来ず、とうとう修道院の銀の食器を盗んでしまいます。
でも神父様は盗んだものを「確かに、この人にあげたものです」と、ジャンの罪を許すばかりでなく、かばってくれるのです。
この衝撃な体験からジャンは、「愛」に生きる=新しく生まれ変わる事を決め、仮釈放の証明書を破り捨てて、マドレーヌという新たな名前で生き始めるのです。
そんなジャンを執拗に追いかける警官のジャベール。そして、不思議な運命の糸で結ばれた薄幸な女性ファンテーヌ。彼女から愛娘コゼットの未来を託されたジャン・バルジャンは、ジャベールの追跡をかわしてパリへ逃亡!コゼットに限りない愛を注ぎ、父親として美しい娘に育てあげます。
そんな中、パリの下町で革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発し、誰もが激動の波に呑まれていくのですが、、、
その革命を志す若者の中に、マリウス(コゼットの恋人)という若者がいて、ジャンは愛するコゼットのために、必死の体験をしながらマリウスを助け出すのでした。
クライマックスは、コゼットとマリウスの盛大かつ幸せな結婚式とのかたわら、静かな修道院で最後の時を迎えるジャンの姿です。
人は、前世の様々なカルマを背負って、それを償うため(修行のため)に、この世に生を受けるのだそうですね。
「憎しみでいっぱいで生きてきた囚人が、コゼットを託されてから、愛に生きることができるようになった。喜びを知った♪」というようなことを、懺悔のようにコゼットに話すシーンがありますが、
「聖書」の教え(キリスト以降の教え)は「愛」なのだそうです。
つまり、
この話の底に流れているのは、「神は愛の存在である」ということと「神の許し」。「自由」や「夢」に向かう私たちの行動は「愛」に基づくべきだと、人のあるべき姿を教えてくれているのですね☆
ジャンは、人生をかけてコゼットを愛し、慈しんだ。そのことによって、罪は許され、神のそばに召されていきました。
世界人類が、平和であり続けますように☆